■ 眼瞼下垂(がんけんかすい)とは 

よく「目が小さくなった」とおっしゃる患者さまがいらっしゃいます。瞼(まぶた)が開けにくくなり、そのため新聞やテレビも見えにくく、困って眼科にいらっしゃるのですが、この病気は眼瞼下垂といい、治療可能な病気です。


眼瞼下垂の例

開きにくい目を無理に開けようとするために目の筋肉痛が起こり、目が痛くなったり肩が凝ったりといった症状が出る事もあります。治療方法としては、基本的には手術となりますが、手術以外の方法もあります。眼瞼下垂の手術は保険が適応されますので、費用もそれほど高くはありません。
■ 眼瞼下垂の手術治療 ■

当院では「切らない手術」、「ちょっと切る手術」、「切る手術」の3つの手術方法を使い分けて治療を行っております。切る量が多いほど、瞼(まぶた)が上がる量も多くなります。 

○ 切らない手術(経結膜的ミューラー筋タッキング術)

まぶたの裏側から手術を行います。元々は美容外科で発展した手術方法であり、切りませんので手術翌日よりお化粧なども可能です。まぶたを上げる力はあまり強くないので、軽度の眼瞼下垂の方が対象となります。  

○ ちょっと切る手術(小切開経皮的ミューラー筋タッキング術)

まぶたを少し切って手術を行います。当院は小切開法を採用しており、通常の半分~1/3程度である1~1.5cmの小さな創からの手術を行っておりますので、腫れも少なく、早期の回復が可能です。まぶたを上げる力は中くらいで、軽度~中程度の眼瞼下垂の方が対象となります 

○ 切る手術(眼瞼挙筋前転術+皮膚切除術)

指でまぶたを持ちあげないと見えないような重度の眼瞼下垂の方が対象となります。 
■ 眼瞼下垂の手術以外の治療 ■

手術をしなければ根本的には治りませんので、手術以外の治療は「まぶたをどうにかして引っ張っておく」方法が中心となります。常に指で引っ張っておくわけにはいきませんので、特殊な眼鏡やテープを使用します。 

○ クラッチ眼鏡



これはクラッチグラスという製品です。お持ちの眼鏡に取り付けて使用するのですが、この製品がまぶたを引っかけて引っ張ってくれます。取り付けるとこの様になります(当院では販売しておりません。ネットなどでご購入下さい)



 ○ テープ固定

まぶたをひっぱって、セロテープなどで固定します。一番簡単な方法です。

  ・よくある質問