レーシックとは

 

 

レーシック(Lasik)とは、Laser in Situ Keratomileusisの頭文字をとった略語です。訳すと、「目を(取り出したりせずに)そのままの場所で、超微細加工を可能とするエキシマレーザーを用いて目の表面の角膜を削って形を変化させ、近視、遠視、乱視を修正して視力を回復させる手術」です。

 

現在最も普及している屈折矯正手術(近視・乱視・遠視を治療する手術)であり、アメリカでは年間100~150万件のレーシックが行われていると言われています。日本では2000年1月、厚生労働省にエキシマレーザーの安全性が認められ、メガネやコンタクトに続く第3の視力矯正方法として普及してきており、年間20~50万件程度のレーシックが行われていると言われています。コンピューターで制御されたレーザーを用いるため大変精度が高く、それまであった近視矯正手術の大半がレーシックに取って代わられました。

 

内容は、大ざっぱに言うとメガネを眼の上に乗せたものがコンタクトレンズ、コンタクトレンズを眼の表面に彫り込んだものがレーシックです。ですので、メガネやコンタクトレンズに出来ないことはレーシックにも出来ません。また、一番かさばりますが、一番安全なのはメガネです。メガネが不便と感じる方がコンタクトレンズを使い、コンタクトレンズも不便と感じる方がレーシック、という事になります。特に

 

・体質的にコンタクトが出来ない方
・マリンスポーツなど、メガネやコンタクトだと不便な趣味を持つ方
・消防官、警察官、自衛官の方のように緊急出動がある方

 

などはレーシックがお勧めです。

 


 

レーシックで知っておきたいこと

 

 

レーシックは精度の高さ故に屈折矯正手術の主流を占めており、日本を含め世界中で多くの方がレーシック治療を受けて満足されていますが、100%ではありません。多くの治験データによると、レーシックによって90%程度の方が裸眼視力1.0以上となります。残りの10%程度の方は、裸眼視力0.7以上にはほぼなりますが、裸眼視力1.0に届かないという結果になります。その場合は3ヶ月程度あけてから再度レーシックを行えば、ほとんどの方が裸眼視力1.0以上になります。また、裸眼視力1.0以上になった場合でも2~3%程度の方は術後の近視の戻りが生じ、再度レーシックが必要になることがあります。しかし、手術前まで近視が戻ることはまずありません。年齢が高い方や手術前に近視が強かった方が近視が戻りやすい傾向があります。

このように、ほとんどの方は初回のレーシックで視力が出ますが、中には再度レーシックが必要になる方もおられます。そのため当院では、当院で初回レーシックを受けられた方が再度のレーシックが必要となった場合、保証期間内であれば費用は無料としております。

 

他に、手術後にハロ、グレアといった夜間の光の眩しさが出ます。当院で用いているエキシマレーザーはハロ・グレアを減少させる「大口径照射」が可能ですので2週間~1ヶ月程度で改善する人が多く、慣れて気にならなくなる方が大半です。

 

また、手術後にドライアイの症状が出ます。1~3カ月程度で改善する方がほとんどですが、稀に追加治療が必要になる方もおられます。

 

最後に、心配される方が一番多い事なのですが、原理上レーシックで失明することはありません。また、当院は衛生管理を追求しており、クラス1000という脳外科手術もできるほどのレベルのクリーンルームで手術を行なっています。

 

レーシック手術技術認定証

 


 

レーシックとメガネ、コンタクトの比較

 

 

  良い点 悪い点
メガネ 安全 かさばる
コンタクト メガネが不要 手入れが必要
レーシック

メガネが不要

手入れが不要

(手術後1~3カ月は目薬が必要)

元に戻せない

 

 

 


 

当院でレーシックを始めた理由

 

一言で言いますと、自分自身がレーシックを受けて感動したからです。

 

私は元々近視が強く、視力は右も左も0.01でした。体質的にコンタクトは向いておらず、眼が充血して乾くのでもっぱらメガネ生活。メガネを外すと本も読めませんし、風呂も入れません。趣味の器械体操でメガネが飛んで行ったり、自転車競技でサングラスの選択肢がほぼなかったりと不便でした。

 

ですのでレーシックに興味はありましたが、レーシックになかなか踏みきれませんでした。レーシックは実際の所どうなのか。良い物なのか、そうでないのか。眼科医となり、総合病院眼科部長として白内障手術、網膜硝子体手術などを行う傍ら、レーシック専門病院に外勤として勤務してレーシックを直に見てみることにしました。

 

開業後も週末の外勤は続け、4年間レーシックに携わり、レーシック専門病院ですので多くの症例を見ることが出来ました。結果、「この手術は自分が受けても大丈夫だ」と判断するに至り、ついに自分自身がレーシックを受ける事になります。手術は分かっていたことですが、あっという間でした。そして

 

思っていた以上の感動をすることになります

 

メガネが要らないのがこんなに快適だったなんて。メガネが無いと見えないけども、メガネを掛ければ見えるんだから別にそんなには変わらないだろう。そう思っていたのですが、メガネがなくとも見えるというのはものすごく楽で、世界が変わって見えました。この世界を知ってしまったので、この感動をもっと多くの方と分かち合いたいと思いレーシックを当院でも導入する決意をいたしました。


 

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くが眼科医院

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