■ 多焦点眼内レンズ ■
多焦点眼内レンズのうち、2焦点眼内レンズは遠く(3m以上)と近く(手元)に焦点を合わせることで、眼鏡の使用頻度を減らすことが期待できますが、中間距離(1m程度)のピントが少し甘くなります。
遠くと近くに加え、中間距離にも焦点を合わせたものが、3焦点眼内レンズになります。
全体的にピントを合わせるものが、焦点深度拡張型レンズになります。
暗所で光が散乱し、光の周辺に輪が架かって見える現象(ハロー・グレア現象)を自覚しやすくなります。しかし手術後、数カ月のうちにほとんど気にならなくなる方が多いようです。
ハロ・グレアが少ない設計のレンズもあります。
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正常な見え方 ハロ・グレア |
つまり、多焦点眼内レンズは遠くと近くが見えて大変便利ですが、
・ハロ・グレアがおきる
・2焦点眼内レンズは中間距離(1m程度)がやや見えにくい
・入ってくる光を遠くと近くに振り分けるため、若干暗く感じる
・入ってくる光を遠くと近くに振り分けるため、若干ボケてみえる
という、構造上避けられない欠点が存在します。これが多焦点眼内レンズの見え方のクセです。
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